30になりました(´・_・`)
超絶にお久しぶりです。Twitterではぼちぼち生きていましたが、こちらでは完全に死亡していました。というわけで、今日30になりました。ついに大台です。。正直複雑ですが、気持ちを新たに頑張っていきたいと思います。
さて、今回の漫画のアシスタントも早いもので3年目。ついに連載終了を迎えました。
私もいよいよ30、節目の歳なのかなと思いまして、これにてこの業界を諦めてとりあえず就職に本腰を入れないといけない、そう考えるようになりました。
というのも、やはりこの業界は収入が不安定なので、これ以上家族に迷惑をかけるわけにはいかないと思ったのです。
少し具体的に書くと、収入としては世間一般的なアルバイト程度の額をもらうのも厳しい業界です。月に10万円入ればいいかなというレベルです。
対して、今のお仕事は派遣工という、世間では「底辺」と呼ばれるものですが、最低でも20万は入るので、一人前とは言えなくても最低限の収入は保証されます。続ければ正社員として登用してもらえる可能性もありました。
人間とは不思議なもので、1つに没頭しているとその世界しか視野に入らなくなるもので、漫画のお仕事をしている時は、世間で自分がどれほど劣っていたのかは分からなかったと思います。それで、他の業界に移ってみて初めて自分の至らなさに気づいたわけです。
好きなことを仕事にできることは素晴らしい。でも生活が不自由するようでは意味がない。しかし、それでは今までやってきたことは何だったのだろう。最初から大学を出て一般企業に就職して安定した生活をしていたら、今はどれだけ恵まれた環境にいただろう。自分のやってきたことは間違いだったのではないか、今からでも何か少しでも取り返すことはできないだろうか・・
そんなことをずっと考えていた29歳の1年でした。
そして歳があけ、自分はこれで漫画のお仕事から手を引こうと・・先生に打ち明けたのです。
すると、
「そうですか。そう決めたのであれば私が何も言うことはありませんね。その決断を大事にして下さい。ただ・・・」
コーヒーをすする私の手が止まる。
「実は僕、このお仕事が終わったら、次の連載のお仕事が決まりそうなんですよ。それで、今度からはアシスタント代をまとまって払えるくらいになりそうで、ようやく一人前の作家としてやっていけそうなんですよね。困ったなぁ・・・これでは誰か探さないといけませんね・・・」
なん・・だと・・・?
「もしよろしけえば、続けてやっていただければなあと思っていたんですが・・・」
「やりまぁーす!」
200個ぐらいやります。(時事ネタ)
ええ、全力でサポート致しますよ。私の中で錆び付いていた細胞が一気に再生していくのが分かりました。まあ特に何もやっていませんが。
「で、できれば東京に一緒に来て頂きたいんですよ」
「はい、ついていきます!」
ということがありまして、無事東京に人生で2回目の上京をするというお話でした。
ただ正直な話、一度漫画以外の業界のことを経験してしまうと、再び戻るのはものすごく怖い。
先日もアニメーターの方が月に600時間という地獄の労働の末、自身でこの世を去るという痛ましい事件が起こったばかりですが、漫画業界も例に漏れずかなり厳しい業界。
締め切り前は徹夜が当たり前、家に帰れず仕事場で仮眠というのは珍しい話でもなく、気がつけばみんなボロボロになっていって、最後は・・
そんなことなら、工場だろうと何だろうと、ほとんどの仕事が恵まれている。
ただ、こんなどうしようもない私を唯一認めて下さった方が目の前にいる、一緒に仕事がしたいと・・このことは何にも替える事ができない。その気持ちを反故にしてまで、自分の体裁のためにあれこれと、みみっちい帳尻合わせをして果たして手に入るものは何だろうか。
そう思うと、やはり本来のあるべき姿にもどる他はないと思うわけですね。
と、同時に本当に生きていてよかったと感じました。
ただ、まだまだ未熟で技術的には一人前とは言えないので、もっともっと修練を重ねて一流と言われるくらいになりたいです。
それでは、また。
さて、今回の漫画のアシスタントも早いもので3年目。ついに連載終了を迎えました。
私もいよいよ30、節目の歳なのかなと思いまして、これにてこの業界を諦めてとりあえず就職に本腰を入れないといけない、そう考えるようになりました。
というのも、やはりこの業界は収入が不安定なので、これ以上家族に迷惑をかけるわけにはいかないと思ったのです。
少し具体的に書くと、収入としては世間一般的なアルバイト程度の額をもらうのも厳しい業界です。月に10万円入ればいいかなというレベルです。
対して、今のお仕事は派遣工という、世間では「底辺」と呼ばれるものですが、最低でも20万は入るので、一人前とは言えなくても最低限の収入は保証されます。続ければ正社員として登用してもらえる可能性もありました。
人間とは不思議なもので、1つに没頭しているとその世界しか視野に入らなくなるもので、漫画のお仕事をしている時は、世間で自分がどれほど劣っていたのかは分からなかったと思います。それで、他の業界に移ってみて初めて自分の至らなさに気づいたわけです。
好きなことを仕事にできることは素晴らしい。でも生活が不自由するようでは意味がない。しかし、それでは今までやってきたことは何だったのだろう。最初から大学を出て一般企業に就職して安定した生活をしていたら、今はどれだけ恵まれた環境にいただろう。自分のやってきたことは間違いだったのではないか、今からでも何か少しでも取り返すことはできないだろうか・・
そんなことをずっと考えていた29歳の1年でした。
そして歳があけ、自分はこれで漫画のお仕事から手を引こうと・・先生に打ち明けたのです。
すると、
「そうですか。そう決めたのであれば私が何も言うことはありませんね。その決断を大事にして下さい。ただ・・・」
コーヒーをすする私の手が止まる。
「実は僕、このお仕事が終わったら、次の連載のお仕事が決まりそうなんですよ。それで、今度からはアシスタント代をまとまって払えるくらいになりそうで、ようやく一人前の作家としてやっていけそうなんですよね。困ったなぁ・・・これでは誰か探さないといけませんね・・・」
なん・・だと・・・?
「もしよろしけえば、続けてやっていただければなあと思っていたんですが・・・」
「やりまぁーす!」
200個ぐらいやります。(時事ネタ)
ええ、全力でサポート致しますよ。私の中で錆び付いていた細胞が一気に再生していくのが分かりました。まあ特に何もやっていませんが。
「で、できれば東京に一緒に来て頂きたいんですよ」
「はい、ついていきます!」
ということがありまして、無事東京に人生で2回目の上京をするというお話でした。
ただ正直な話、一度漫画以外の業界のことを経験してしまうと、再び戻るのはものすごく怖い。
先日もアニメーターの方が月に600時間という地獄の労働の末、自身でこの世を去るという痛ましい事件が起こったばかりですが、漫画業界も例に漏れずかなり厳しい業界。
締め切り前は徹夜が当たり前、家に帰れず仕事場で仮眠というのは珍しい話でもなく、気がつけばみんなボロボロになっていって、最後は・・
そんなことなら、工場だろうと何だろうと、ほとんどの仕事が恵まれている。
ただ、こんなどうしようもない私を唯一認めて下さった方が目の前にいる、一緒に仕事がしたいと・・このことは何にも替える事ができない。その気持ちを反故にしてまで、自分の体裁のためにあれこれと、みみっちい帳尻合わせをして果たして手に入るものは何だろうか。
そう思うと、やはり本来のあるべき姿にもどる他はないと思うわけですね。
と、同時に本当に生きていてよかったと感じました。
ただ、まだまだ未熟で技術的には一人前とは言えないので、もっともっと修練を重ねて一流と言われるくらいになりたいです。
それでは、また。